ミネラル不足の現代人に注目の海洋深層水!

化粧品分野への応用

 

ある化粧品会社は、海洋深層水の特性を把握し機能を解明するための研究に加わっており、精製水・深層水の原液・脱塩した深層水の3種類を皮膚に塗って比較するというモニターテストを行いました。

 

すると、深層水の原液と脱塩深層水は「しっとり感」「肌なじみ」などの使用感の面で優れているという結果が得られたそうです。もちろん、このテストでは使用者に先入観を持たせないよう、何を使用したかは被験者に全く知らせずに行われ、何度か繰り返し行っても、おおよそ同じ結果が得られるとのことです。

 

しかし、このしっとり感は皮膚表面の保水性が高まることによるものではないというデータが出ています。いくら皮膚表面の電気伝導度の変化を調べても、はっきりした違いが得られないというのです。

 

通常、皮膚が「しっとりしている」というのは、皮膚表面の水分量が多い状態のことですから、当然電気伝導度も高くなるはずです。よって、深層水は皮膚表面ではなく、もっと奥深くの角質に何かしらの作用を及ぼすのではないかと考えられています。

 

深層水の肌への効果に関する別の実験では、深層水の濃度が5パーセントの時に皮膚の線維芽細胞がとてもよく活性化するという結果が報告されています。

 

他にも、深層水をつけると、皮膚がんを起こすといわれるホクロ(悪性黒色腫)の活動が抑えられることが多いとも言われ、深層水は肌にとって大きな味方になる可能性を秘めていると思われます。

 

化粧品作りにあたって、良い水を使うことは良い製品を作る第一歩。深層水を原料とする化粧品にはクレームが少ないという話もありますが、「良い水」である深層水はこれからの化粧品界のスタンダードになるかもしれません。

 


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