ミネラル不足の現代人に注目の海洋深層水!

食品分野への応用

 

たとえば清酒の仕込みの際、深層水が適当な濃度であれば、アルコールの濃度が高くなり、香り成分の多い清酒が出来上がるという実験結果が報告されています。

 

これは、深層水の力によってよりよく麹が発酵することが要因です。この技術は日本酒だけでなく、ビールやリキュールを含めて多数のメーカーに応用され、製造販売が進められています。

 

また、しょうゆの醸造でもこの発酵作用が用いられています。 しょうゆの本醸造に使用する塩水を、通常水と塩分添加深層水で比較したところ、深層水を用いた方では大豆のたんぱく質の分解が進み、窒素の利用率、アルコール濃度、乳酸などの値がいずれも大きくなっていたそうです。ちなみに、味噌の醸造にも同様の効果が得られることがわかっています。

 

他にも、深層水を用いたパンの発酵が非常に良いことなどが知られています。また、深層水は発酵の分野だけではなく、深層水そのものを用いる、つまり塩や干物、水産練り製品、豆腐作りなどにも利用されています。

 

例えば、深層水を使った豆腐は、皿の上に置いても水がほとんど滲みだしてきません。箸で強く持っても壊れにくく、料理の際も形が崩れにくいと評判です。これは、通常の製法に比べて、深層水を使った豆腐は、大豆たんぱく質が凝固してできた組織のきめが細かく、空隙が小さいことによるものです。

 

形がしっかりしているだけであれば木綿豆腐でも問題ないのですが、通常の木綿豆腐は脱水の過程でかなりの量の栄養分が失われてしまうことがわかっています。 海洋深層水を用いた豆腐は、豆乳のうまみを逃がさないだけはでなく、栄養面でも申し分ないというわけです。

 


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